ご神託により周囲を埋め立てて街ごと拓いた富岡八幡宮

東京十社

八幡様は源氏の武運の神様

富岡八幡宮由緒書

富岡八幡宮由緒書

ご祭神のホンダワケノミコト(応神天皇)は源氏によって武神とあがめられた八幡神で「八幡大菩薩」とも言われています。江戸時代に菅原道真の末裔の人物がご神託を得て永代島という小島に開き、さらに周辺を埋め立てて境内や氏子の居住地を作ったそうです。今でもガンガン面積を増やしている江東区の埋め立ての歴史はこのあたりから始まりました。ちなみに最寄駅の「門前仲町」の門前はこの富岡八幡宮の別当寺だった永代寺の門前だったのが命名の由来で、現在この地には富岡不動尊があります。
富岡八幡宮という神社は横浜市金沢区にもありますが、ここはその横浜市の富岡八幡宮の分社です。本社富岡八幡宮は源頼朝の創建です。徳川将軍家は自分たちのルーツである源氏の氏神様である八幡宮を大変崇敬したといいます。

大鳥居

大鳥居

社殿。重層はめずらしいのではないでしょうか

社殿。重層はめずらしいのではないでしょうか

勧進相撲初開催の地でもあり、また水かけ祭りとして有名な八月の祭礼に使われる金ぴかダイヤモンド入りのゴージャス本社神輿(神輿倉に収められていて通年見ることができる)、深川七福神の恵比須社を含む数多くの末社、深川八幡という異名など江戸っ子が生き生きと生活していた「江戸の下町」的な雰囲気がぷんぷんと漂います。

ガラス貼りの神輿蔵に麗々しく飾られている金ぴかの宮神輿

ガラス貼りの神輿蔵に麗々しく飾られている金ぴかの宮神輿

神田明神と相性が悪い?

同じ江戸の下町的な雰囲気を漂わせる神田明神とは、一緒にお参りをしない方が良いとの地域ネタがあります。これは神田明神が平将門をご祭神としているからで、源氏の神様を祀る八幡系の神社と相性が悪いという説ですが、もう1つ神田明神と成田山新勝寺両方に行ってはいけないというタブーがあり、富岡八幡宮の隣の深川不動尊成田山新勝寺の東京別院なのでその二つがごっちゃになった結果の都市伝説ではないかと思います。

富岡八幡宮は「深川七福神」の恵比寿様をまつる恵比寿社もあります。
深川七福神のご紹介はまだ間に合う!ブルーボトルも道中にある意識高い深川七福神めぐりをご覧ください。

富岡八幡宮境内案内図

富岡八幡宮境内案内図

富岡八幡宮絵馬

東京十社のミニ絵馬

御朱印は東京十社専用御朱印帳にいただきました

富岡八幡宮御朱印

富岡八幡宮データ

社名
富岡八幡宮
ふりがなとみおかはちまんぐう
創建1627
別名深川の八幡さま
住所東京都江東区富岡1丁目20番3号
御祭神応神天皇(誉田別命)他8柱
ふりがなおうじんてんのう(ほんだわけのみこと)
神徳開運・厄除け・事業反映・家内安全・航海交通安全・安産・学業成就
公式サイトhttp://www.tomiokahachimangu.or.jp/
その他末社として深川七福神の恵比寿社
位置35°40'19.1"N 139°47'58.6"E
東京十社東京散歩
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akajin

東京在住50代、ウォーキング、御朱印集め、写真撮影と現像、70年~80年代の少女漫画(りぼん・別マ派)、中国語学習などが趣味。
遠くない将来に愛媛に移住して下宿屋と海の家を営みながら四国八十八か所巡りをしようと画策中。

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