数年ぶりの七福神めぐり。今回は江東区の深川地域の七福神です。

深川七福神会推奨ルートは
①富岡八幡宮→②冬木弁天堂→③心行寺→④円珠院→⑤龍光院→⑥深川稲荷神社→⑦深川神明宮
の順番、またはその逆順となっています。こうすると門前仲町から富岡八幡宮に行き、七か所回って森下駅から帰る(またはその逆)のに便利な順序になっていますが、私はちょっと変則的な回り方をしました。意識高い人にはオススメ。その理由は後程。

順路には深川七福神ののぼりが立っているので比較的わかりやすくなっています

順路には深川七福神ののぼりが立っているので比較的わかりやすくなっています

まずは森下から清澄通りを通って心行寺へ(門仲の方が近いけど)

心行寺:福禄寿

心行寺入口。清澄通り沿いにあります。

心行寺入口。清澄通り沿いにあります。

江戸初期創立の浄土宗のお寺で、元々は八丁堀にありました。浄土宗なので本堂に祀られているご本尊は阿弥陀如来です。このご本尊は阿弥陀如来は立像です。歩いて迎えに来てくれる御姿でしょうか。

心行寺本堂

心行寺本堂

こちらの七福神は福禄寿。山門を入って左側の六角堂に安置されています。この六角堂は昭和50年に建てられました。木彫りの福禄寿はトレードマークの長い頭と鹿の角のような杖を持ちます。幸福の福、財産の禄、長寿の寿の大体の人間の願い全てを合わせた大変にお目出度い名まえの持ち主で、さらには人徳の神としても知られています。

七福神の福禄寿は、本堂に向かって左手の六角堂にまつられています

七福神の福禄寿は、本堂に向かって左手の六角堂にまつられています

木彫りの福禄寿。前面に網が貼ってありました

木彫りの福禄寿。前面に網が貼ってありました

近くには「深川えんま堂」もあります。以前「モヤさま」で、からくりの閻魔像がある場所として紹介されていました。

心行寺を出て清澄通りをさらに門前仲町駅方面に進み、門前仲町の交差点から永代通りに入って永代通りに面した富岡八幡宮の正面鳥居から富岡八幡宮に入るのがわかりやすいルートだと思いますが、いかんせん正月期間はこの門仲の永代通りは出店と人で歩きにくいので、チョコチョコ裏を回って次なる富岡八幡宮へ向かいます。

富岡八幡宮恵比寿宮:恵比須神

深川地域の神社で一番初詣客が多いのが富岡八幡宮でしょう。隣接するお寺、成田山新勝寺の別院である深川不動尊も厄除け・厄払いとして名高いお寺で、そもそも最寄駅の「門前仲町」もお寺由来ですからね。
深川不動尊については関東三十六不動霊場二十番札所∥成田山深川不動堂をご覧ください

富岡八幡宮は東京十社の一つでもあります。以前東京十社巡りをした時のレポートもありますのでご神託により周囲を埋め立てて街ごと拓いた富岡八幡宮をご覧ください。

富岡八幡宮の鳥居。参道沿いには、たくさんの露店が並びます

富岡八幡宮の鳥居。参道沿いには、たくさんの露店が並びます

富岡八幡宮本殿

富岡八幡宮本殿

本日の目的、深川七福神の恵比寿様は、本殿と深川不動尊の間くらいにある「恵比寿宮」に祀られています。本殿に向かって左側の場所です。

本殿とと隣の深川不動尊の間にある恵比寿宮

本殿とと隣の深川不動尊の間にある恵比寿宮

海辺の岩に座って鯛を釣りあげている瞬間の動きを感じられる像です。

真ん中のお社が恵比寿宮

真ん中のお社が恵比寿宮

七福神の授与品は、本殿の授与所とは別に、恵比寿宮の中にも授与所があります。

恵比寿宮を出てすぐの、深川不動尊との境の道を首都高の高架がある方向に進み、高架をくぐって葛西橋通りを渡ると次の目的地冬木弁天堂です。

冬木弁天堂:弁財天

弁天様がまつられているお堂弁天堂

弁天様がまつられているお堂弁天堂

元々は豪商の家に作られた弁天堂で、有名な琵琶湖の竹生島から移した弁天様を祀っていたそうです。その弁天様は弁天様といえばアレな裸の弁天様でしたが、関東大震災で惜しくも焼失してしまいました。

琵琶を抱えた弁天様。中国風の衣装をお召し。

琵琶を抱えた弁天様。中国風の衣装をお召し。

境内には弁天様と言えばアレなもう一つ、銭洗いのお水も備えてあります。

銭洗い用のお水。由緒は不明

銭洗い用のお水。由緒は不明

御朱印を捺してくれた方が、首から下げた私のカメラを見て「Q10ですか?私も使ってます」と話しかけてくださいました。ちなみに弁天様は撮影OKですよ。

冬木弁財天を出て、元来た道をさらに北に向かいます。次の目的地の円珠院までの道のりに、私が変則ルートを推奨する理由があります。

三が日午前中から開店しているさすが意識高いブルーボトルコーヒー清澄白河ロースタリー&カフェ

深川七福神会推奨ルート通りに進むと、ブルーボトルコーヒー 清澄白河ロースタリー&カフェの前は通りません。順路だと冬木弁天堂から葛西橋通りを清澄通り方向に行って心行寺に行くルートになっているので。

実は私も狙って行ったわけじゃないんですが、道すがら住宅街で写真を撮っている人がいて、なんだろうと思ったら珈琲業界のサードインパクト、もといサードウェーブ”ブルーボトルコーヒー清澄白河ロースタリー&カフェ”だったんですね。

白手袋のドアマン完備ですよ

白手袋のドアマン完備ですよ

ここを通りかかったのは午前9時過ぎ。それでも営業してましたよ。午前8時開店年中無休を正月だからという例外を設けず貫いているんですね。さすが意識高いですね。というわけで、並ばないで意識高いコーヒーを飲みたければ休日アサイチでいらっしゃるのがお勧めです。早起きはヨロズにつけ三文の得ですな。

隣接する場所には、行列整理用のロープも完備。オシャレ自転車はスタッフのもの?

隣接する場所には、行列整理用のロープも完備。オシャレ自転車はスタッフのもの?

寄ろうか寄るまいか悩んだんですが、この日の服装が意識高くなかったので、写真だけ撮って素通り・・・
そのまままっすぐ進むと次の目的地円珠院です。

円珠院 :大黒天

こじんまりとした境内

こじんまりとした境内

大黒天は大国主命(オオクニヌシノミコト)とする場合と、インドの神に由来を持つ場合があり、寺院の場合は後者が多く、こちらの大黒天も例外ではありません。三面大黒などもよく見られますが、こちらの大黒様は一面です。本堂の大黒様は小さな木像の大黒様で、年月を経てお顔もずいぶん摩耗していますが、本堂の横にある「破顔大黒」と呼ばれる超笑顔の大黒様の石像が圧倒的なインパクトを放っています。これ以上ない程の満面の笑みをたたえた大黒様は丸い鼻や歯並びなどリアルで、このお顔を見ているだけで自分も知らず知らずに笑ってしまいそうです。
円珠院

円珠院

本堂左の破顔大黒天

本堂左の破顔大黒天

木像の大黒天像

木像の大黒天像

ここでお参りしていたら近くで突然お囃子の音色が聞こえてきました。何だろうと思って見てみると、近所の会社で獅子舞を呼んでいて、初めて肉眼で獅子舞を見ることができました。こういう風習に巡り合えて下町感倍増しました。

円珠院を出て、ここからは順序通りに龍光院へ向かいます

龍光院 :毘沙門天

龍光院
お堂の横にある巨大な五輪塔が特徴。約3.5mという中々の大きさがあり、1686年制作の銘がある他は詳細は不明だそうです。
龍光院
このお寺がこの地に移ってきたとき鬼門の位置に毘沙門天像を配したそうですが、そのお像は戦災で焼けてしまいました。今祀られてる毘沙門天像は昭和50年のものだそうです。新しいので表情もハッキリしています。威厳と貫禄があるスタイルです。
龍光院

木像毘沙門天像

木像毘沙門天像

推奨ルートは龍光院を出てから「資料館通り」という通りから次の深川稲荷神社に向かいます。この資料館通りは、その名の通り「深川江戸資料館」がある通りです。深川江戸資料館は、江戸時代の下町深川を実物大ジオラマで再現した面白い施設です。売店では比較的リーズナブルなお土産も買えます。
詳しくはジオラマではなく実物大で江戸時代の下町が再現された深川江戸資料館をご覧ください。

資料館通りは、このほか松平定信の墓がある霊岸寺や数々のお寺があり、江戸情緒を打ち出した通りです。
私は資料館通りは何度も歩いたので、清洲橋通りを通って次の深川稲荷神社に向かいました。清洲橋通り沿いの方がイングレスのポータル多かったし。

深川稲荷神社 :布袋

深川稲荷神社

龍の彫刻がされた立派な扁額

龍の彫刻がされた立派な扁額

七福神唯一の実在した人物、布袋様をまつる深川稲荷神社は住宅の谷間にあるこじんまりとした神社ですが、江戸初期の創立で深川地区では古い方に入ります。近くを流れる小名木川は江戸の大切な水運のための水路で、この辺りは船を作ったり修理したりする船大工が大勢住んでいたので、昭和の初期までは深川西大工町という町名でした。そんな町の人々に親しまれたお稲荷さんは、神主さんがいない神社で、町会によって運営されています。

布袋さん

布袋さん

訪れた日も神社の前にテントを張った休憩所が用意されていて、甘酒などがふるまわれていました。深川七福神の中で一番小さい寺社ですが、下町らしい町の神社です。

深川稲荷神社を出ると、最後の七福神、寿老人の深川神明宮です。深川神明宮に向かうのには、前述した小名木川を渡ります。小名木川を渡るときには一番下流側で隅田川との合流点に近い萬年橋を渡ります。萬年橋から隅田川を見ると、ブルーのアーチ橋である清洲橋が見え、このあたりの風景はドイツのライン川に似ているらしいです。夜のライトアップも中々です。

左側は隅田川との合流点

左側は隅田川との合流点

深川神明宮 :寿老人

深川深川と言いますが、深川の由来は人名です。大阪出身の深川八郎右衛門がこの地域を開拓したので、徳川家康が地名を持たなかったこの地域に開拓者の名前をつけるように命じました。そして新たに名付けられた深川村の総鎮守として深川神明宮が創建されました。深川で一番古い神社です。
深川神明宮

神明宮というのは伊勢神宮系の神社で、こちらも主祭神は伊勢皇大神宮から勧請したアマテラスオオミカミです。

本殿

本殿

現在も幼稚園を併設(というかほぼ一体化)し、参道には各町内の神輿蔵が並び、地域の氏神様らしいフレンドリーな雰囲気が色濃く残っています。

神輿蔵が左右に並んでいます

神輿蔵が左右に並んでいます

展示されていた御神輿

展示されていた宮御神輿

深川神明宮

寿老人は本殿にむかって左側の寿老神社におまつりされています。
深川神明宮

鹿を連れた寿老人

鹿を連れた寿老人

色紙や福鈴など授与品も色々

お正月の七福神巡りは一年の除難受福をお願いするのももちろんですが、通常の御朱印集めの他にも御開帳や七福神めぐり期間限定の授与品を集めることも楽しみの一つです。
深川七福神のお正月ならではの授与品は
①色紙
②笹&鈴
の2種類です。今回私は色紙でご朱印を集めることにしました。

平成二十八年庚申の深川七福神色紙

平成二十八年庚申の深川七福神色紙

色紙は、予め各寺社の墨書きがされた大判の色紙を求めて、各寺社でご朱印を捺していただきます。色紙が1,000円、御朱印が各100円です。色紙はどこの寺社でも買うことができます。色紙を買うと深川七福神の由来書(単品200円)が付いてきます。七福神の説明や各寺社の由緒、マップに加えて、周辺の名所や神社仏閣の紹介もあります(ブルーボトルは紹介されてないけどね)。色紙は封筒に入れてくれますが大判の色紙を持って歩くことになるので、バッグのことを頭に入れておくと良いですよ。ちなみに私がいつも使っているリュック、ノースフェイスLITUS22にはギリ入りました。ある程度歩くので両手が空いていた方が良いのは間違いないです。

笹と鈴は、専用の福笹(1,000円也)の枝に七福神の顔を模した鈴(各300円也)をつけていくものです。もちろん福笹は買わないで鈴だけ集めても良いと思います。笹を買うとガイドブックが付いてくるかは不明です。

品川七福神の小冊子

品川七福神の小冊子

色紙も鈴も、各神社には古札納所が用意されているので、翌年もお参りするならその時に前年の色紙や鈴を古札納所に納めることができます。

通常の書入れの御朱印も当然いただけます。ただし寺社によっては書置きになるかもしれません。書入れ御朱印は各300円で、御朱印帳は持参ですが、ほとんどの寺社でご朱印帳を購入することもできます。ご朱印帳にいただいたご朱印は、翌年納めません。一生モノです。逆に翌年「重ね印」といって前年いただいた御朱印のページに重ねて印を捺してもらうのもアリ(だと思う、巡礼はその方式だから)。御朱印帳は家の中の高い場所に保管し、他界の際に棺桶に入れてもらいましょう。

深川七福神めぐりの極意とは?

深川七福神は、7つの寺社を回って御朱印をいただいて約2時間のコースと紹介されています。私は最初の心行寺から寄り道して写真撮ったり、ポータルをハックしたり、レゾネーター挿したりしながら最後の深川神明宮でご朱印をもらうまでがジャスト2時間でした。
順調に回るにはコツはただ一つ「アサイチで回ること」。時間が遅くなるとだんだん混んできて、特に深川八幡宮は相当な人出が予想されるのと、昼ごろになると団体さんの巡礼が始まるので、御朱印をいただくのに並ばなければならなくなるかもしれません。書入れの御朱印をもらいたい人は混雑する前に行くといいですよ。ブルーボトルも空いてるしね。

午前中七福神めぐりをして、お昼に深川丼でも食べてから深川江戸資料館とか、他の周辺の名所旧跡に行ったり、小名木川や仙台堀川のほとりを歩いたり、下町情緒・江戸情緒にひたっておくんなまし。

深川七福神は1月15日までやっていますので、松の内が過ぎた平日のアサイチなんかはかなり回りやすいと思いますよ。

深川七福神一覧

寺社名ふりがな宗派住所七福神公式サイト
円珠院えんじゅいん日蓮宗東京都江東区平野1-13-6大黒天
深川稲荷神社ふかがわいなりじんじゃ東京都江東区清澄2-12-12布袋尊
深川神明宮ふかがわしんめいぐう東京都江東区森下1丁目3番17号寿老神http://www.fukagawa-shinmei.com/index.html
双修山心行寺六角堂そうしゅうさんしんぎょうじろっかくどう浄土宗東京都江東区深川2-16-7福禄寿http://www.shingyoji.or.jp/
富岡八幡宮恵比寿宮とみおかはちまんぐうえびすぐう東京都江東区富岡1丁目20番3号恵比須神http://www.tomiokahachimangu.or.jp/
宝珠山冬木弁天堂ほうじゅさんふゆきべんてんどう古義真言宗東京都江東区冬木22番31号弁財天
龍光院りゅうこういん浄土宗東京都江東区三好2-7-5毘沙門天

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