レンタサイクルで斑鳩と西ノ京を回って奈良旅行をしめくくるハズでしたが、果たして結果は?
奈良旅行最終日。天気は上々で、いよいよレンタサイクルの出番です。
この日は、アサイチで自転車を借り法隆寺へ行き、西ノ京まで戻って唐招提寺と薬師寺を見て、平城京跡を通って奈良市街に戻って自転車を返し、初日にナゼか荒天のため臨時閉館していて見られなかった興福寺国宝館及び興福寺を参拝し、時間があったら新薬師寺に行って十二神将像を拝み、電車の時間まで奈良駅近くで旅行の打ち上げをして東京への帰途に就く、という計画。前日と前々日の経験から、仏像を見ているとあっという間に時間が経ってしまい、思ったより一か所に費やす時間が長くなりがちという傾向も踏まえて、時間を見ながらフレキシブルに対応しようと思っています。
奈良もサイクル観光に力を入れているようです
自転車に対するインフラは全国的に色々整えているようですが、奈良も例外ではありません。元々公共交通機関がイマイチな飛鳥などでは昭和の時代から「自転車で回る」みたいな選択肢はメジャーでしたが、平成の自転車による観光振興はもっと進んで、自転車旅やロングツーリングなども視野に入れているようです。
奈良の自転車観光の取り組みの一環として「古都りん」というものがあり、季節限定ではありますが県内のいくつかの場所で乗り捨てが可能とか、マップの無料配布などの特典があるようです。
ここのサイトで、貸出自転車の種類に「クロスバイク」の項目を見つけたことが奈良でも自転車に乗ろうと思ったきっかけでした。というのも、普段ナマイキにもクロスバイクに乗っているので、ママチャリは非常にストレスが溜まってしまうからです。
事前に古都りんの奈良市街エリアのポートになっている、猿沢池近くにあるホテルキューブに予約の連絡を入れたら、我々が行く7月は貸出場所以外には返却できない期間でした。はいはい、一向に構いませんよ。ということで予約完了。
ちなみにこちらホテルキューブは、サイクリストに優しいホテルで、屋内のメンテナンス場所があったり、部屋によってはバイクを部屋に持ち込めたりするそうです。
さて当日、貸し出された「クロスバイク」は「ストレートハンドルでカゴがないママチャリ」という感じでした。ちょっとガッカリ。まあ、そんな文句言うんだったら自分の愛車を輪行して来いってハナシですよね。ワガママ言ってすみません。
さて、気を取り直して法隆寺へGO!
法隆寺:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1の1
事前にルートの予習はしていたんですが充分でなく、結果からいうと道を間違えてしまいました。本当は秋篠川のサイクリングロードを行きたかったんですが、奈良駅から西に進んでいく途中、河川敷に道がある川を秋篠川と勘違いしてその道を走ってしまったんですが、そこは秋篠川ではなく佐保川でした。それでも何とか止まって地図を見直すことを繰り返して法隆寺へ。走行距離は16キロくらいでした。
法隆寺表参道の入り口にあるドライブインと駐車場と観光案内所を兼ねた「法隆寺iセンター」で駐輪場の場所を訪ねたら「南大門の前に停めて構いませんよ。みんな停めてますから」と言われちょっとオドロキ。
そしてここでもらったMAPをみてもう一つオドロキ
平成27年1月1日に拝観料の改訂があったそうですが、改定後の平成27年7月に我々が払った拝観料は壱阡五佰圓也。どんな事情があったか、日本最初の世界遺産だか知りませんが、イッキに1.5倍の値上げしちゃうんですね。良し悪しは置いておいて何とダイタンな。びっくりぽんどすわ。
法隆寺について詳しくはレキシの”憲法セブンティーン”が頭の中で永久ループする引き金を引いた法隆寺の御朱印
唐招提寺:奈良市五条町13-46
さて、道に迷ったせいもあり、法隆寺金堂を持参した双眼鏡で隅々まで舐めるように見回してしまったこともあり、あまりに暑かったので法隆寺参道のお店でかき氷やソフトクリームなどを食してまったり休みすぎたせいもあり、思ったより時間が経つのが早く、9時頃奈良を出発したにも関わらず、斑鳩を後にしたのは午後1時くらいになってしまいました。
これからとりあえず西ノ京に向かい、薬師寺と唐招提寺に行く予定ですが、なんせ移動手段が自転車なので、後々の予定も考えるとどちらか諦めなければならなさそうです。逡巡の後、私は唐招提寺を選ぶことにしました。
理由は
①薬師寺の東塔は今工事中である。
②奈良に来る前、鑑真を描いた小説、永井路子の「氷輪」を読んだので、その時の私は鑑真ブームだった
③一応中学の時に(何十年前だ?)薬師寺は一度見ている
何だか気がせいて来たので、今度は道を間違えるワケにはいかないと、情緒もヘッタクレもない国道24号線と奈良バイパスを突っ走ります。しかし、意外なことに奈良バイパスは歩行者が殆どいないのに広い歩道がバッチリついているし、バイパスだけに信号も少ないので、歩道を結構なスピードで走ることができました。ケガの功名?
唐招提寺について詳しくは天平の甍で有名な唐招提寺金堂の屋根は、本当はもっと羽ばたく鳥のようであったそうなをご覧ください
興福寺:奈良県奈良市登大路町48番地
さて、唐招提寺から奈良市街へ戻り自転車を返すと、回れるのはあと一か所くらいになってしまいました。ここはやはり阿修羅でしょう。国宝館は冷房が効いているという理由も大きく背中を押して、興福寺国宝館へ。国宝館に入るなりトイレに寄ってサイクリングで汗ばんだ体をデオドラントシートで拭いたのはエチケットでございます。
しかし、冷房が理由でなく興福寺国宝館は素晴らしかった。本来仏像がいるべきお堂の須弥壇ではない場所で仏像を見る良し悪しはあるでしょうが、お堂で見るよりグっと近距離でたくさんの仏像を見ることができました。
興福寺について詳しくは中金堂は復元工事中なれど日本仏像界ダントツ人気の阿修羅像を見るだけでも興福寺に行く価値はあるでしょうをご覧ください
もっともっとここで仏像を見ていたかったけれど、時間の都合もあるのでこれにて奈良旅行は終了。ホテルに預けてあった荷物を引き取って、奈良駅近くでビールでも飲んで帰路に就くことにしましょう。
2015年奈良旅行で拝観した巨大仏像リスト(三日目)
”巨大仏像”のみ記します。ここでの”巨大”の定義は2メートル以上です拝観場所 | 像名 | 高さ |
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唐招提寺金堂 | 薬師如来立像 | 3.36m |
唐招提寺金堂 | 千手観音立像 | 5.35m |
興福寺東金堂 | 薬師如来坐像 | 2.55m |
興福寺東金堂 | 日光菩薩立像 | 3.0m |
興福寺東金堂 | 月光菩薩立像 | 2.98m |
興福寺国宝館 | 木造千手観音菩薩立像 | 5.2m |
興福寺国宝館 | 木造阿弥陀如来坐像 | 2.25m |
法隆寺中門 | 塑造金剛力士立像阿形 | 3.79m |
法隆寺中門 | 塑造金剛力士立像吽形 | 3.78m |
法隆寺大講堂 | 木造薬師如来 | 2.47m |
法隆寺大宝蔵院百済観音堂 | 百済観音 | 2.1m |
奈良についてはもう少し書きたいので、別ページもご覧ください
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