中金堂は復元工事中なれど日本仏像界ダントツ人気の阿修羅像を見るだけでも興福寺に行く価値はあるでしょう

御朱印

元々は山背国、現在でいうと京都の山科区に藤原鎌足の婦人が夫の病気平癒のために建立した山階寺がその始まり、その後遷都によって飛鳥→奈良と移ってきました。奈良に移った際、当時の一族の長である藤原不比等によって興福寺の名になりました。藤原不比等は為政者である天皇に閨閥も含めガッチリすり寄ってその権力を確立した人物なので、境内の堂宇も天皇や皇后の発願による物もあります。
ちょっと前に「ぶらタモリ」でも興福寺の地形的な特徴を紹介していまして、そこでも当時藤原不比等が天皇をもしのぐ日本のフィクサーであることを誇示するような場所のチョイスだと説明がありました。
さらに平安時代は摂関政治で知られる藤原北家のバックアップを受け、大和国の一大勢力となりました。
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現在、お寺の中核というべき中金堂と、それを囲む中金堂の復元工事が大々的に行われています。なので境内は何となくホコリっぽい工事現場という印象が否めませんが、東大寺、春日大社と並んで奈良の市街地にある有名なお寺ということで、参拝客が引きも切りません。私たちが訪れたのは修学旅行がほとんどいない7月下旬でしたが、外国人率90%(うち中国人80%)というワールドワイドな参拝層でした。
復元工事は2018年の落慶予定だそうで、これができると堂宇の景観がすっかり変わるのでしょうね。

さて、猿沢の池に映る五重塔も有名な興福寺ですが、今は何といっても「阿修羅像のある興福寺」として有名です。
出開帳(とは言わないか)でも動員力ナンバーワン、みうらじゅん氏を会長にファンクラブまで持ち、「聖☆おにいさん」でも極楽サイドの広告塔として弁天・梵天・帝釈天がプロデュースしたがっているのイケメンっぷりです。

阿修羅を含めた八部衆立像をはじめ、釈迦の十大弟子のストイックな姿をうつした十大弟子立像、邪鬼が灯篭を持つ姿が独特で有名な木造天燈鬼・龍燈鬼立像、そして圧巻の5メートルを超える木造千手観音菩薩立像などなど

国宝館の魅力は、これらの仏像がかなりの近距離から見られることで、特に千手観音は360度どの角度からも見ることができるので、双眼鏡片手に一つひとつの持物をじっくり見ていくと半日あっという間に過ぎてしまいます。まる一日ここに監禁されても私だったら全然平気ですね。
なら仏像館が改修に伴う閉館となっている現在、奈良市街地でまとまって仏像が見られる唯一の場所となっています。

この国宝館も耐震工事のため平成29年一年間は休館になるそうです。その間、期間を決めて阿修羅などは仮金堂で特別展示をするそうですが、きっとその他の期間は地方巡業、ウソウソ、各地の博物館では特別展が企画され、外貨獲得に大いなる貢献をすることと思われます。

国宝館が新しくなってしばらくすると、中金銅の復元が完了します。落慶した中金銅の須弥壇には、どの仏像が配置されるのかも楽しみです。

興福寺データ

  • 名称 興福寺
  • ふりがな こうふくじ
  • 住所 奈良県奈良市登大路町48番地
  • 宗派 法相宗大本山
  • 本尊 釈迦如来
  • 公式サイト http://www.kohfukuji.com/
  • 札所 南都七大寺2番 神仏霊場巡拝の道第16番 西国薬師四十九霊場4番(東金堂)
  • 別名 山階寺

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御朱印

いくつかある御朱印の中から、世界遺産の御朱印をいただきました。墨書きは「令興福力」
「維摩経」 というお経の一節で、「福力を興さしむ」 と読み下します。興福寺の寺名の由来です。
興福寺御朱印

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東京在住50代、ウォーキング、御朱印集め、写真撮影と現像、70年~80年代の少女漫画(りぼん・別マ派)、中国語学習などが趣味。
遠くない将来に愛媛に移住して下宿屋と海の家を営みながら四国八十八か所巡りをしようと画策中。

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