奈良といえば鹿。そして鹿に乗ってやってきた神様を祀っているのが春日大社

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「奈良なら鹿しかいない」の名高いダジャレにも謳われている奈良公園一帯の鹿。その始まりは全国に約1000社ある春日神社の総本社、春日大社にありました。

第一殿に祀られているご祭神”武甕槌命(たけみかづちのみこと)”が鹿島神宮からこの地に移ってきたとき、白い鹿に乗ってやってきたので、鹿は神聖な神様の乗物とされて大切にされるようになったのです。

ちなみに奈良にいる鹿は別に奈良公園で飼っているわけではなく、すべて野生なんだそうです。ということは特別に餌のお世話等している人もいなく、主食は鹿せんべいということになるんですかね?

武甕槌命(たけみかづちのみこと)が最初に祀られましたが、その後に称徳天皇(孝謙天皇が重祚)の命で、千葉の香取神宮の経津主命(ふつぬしのみこと)、大阪の枚岡神社に祀る藤原氏の遠祖・天児屋根命様(あめのこやねのみこと) と比売神(ひめがみ)の三柱を、現在の地に新設された神殿に併せて祀りました。四柱ともいずれも藤原氏の氏神や祖神です。称徳天皇の母である光明皇后は藤原不比等(中臣鎌足の息子)の娘で、藤原氏出身の女性として初の皇后になった人、父の聖武天皇の母も藤原不比等の娘。父系も母系もバッチリ藤原氏の血を引いていますね。藤原氏が天皇にググっと接近してその勢力と権力をを伸ばそうとする象徴のような天皇です。

一の鳥居から鹿に見守られながら(すみません、鹿せんべいは持っておりません)神秘的な参道をまっつぐ進んでいくことしばし、朱塗りの壮麗な門が見えてきます。ここが南門です。
南門をくぐると「幣殿」と呼ばれる一般参拝客がお参りする場所があります。本殿はもっと奥にあり、金500円也を払うと御本殿「前」まで行ってお参りすることができます。
春日大社

春日大社

春日大社データ

  • 社名  春日大社 (かすがたいしゃ)
  • 主祭神 春日神(武甕槌命タケミカヅチノミコト、経津主命フツヌシノミコト、天児屋根命アメノコヤメノミコト、比売神ヒメガミの総称)
  • 住所  奈良市春日野町160
  • 公式サイト http://www.kasugataisha.or.jp/

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さすが世界遺産の観光名所にして全国1000社春日神社の総本山。お授け所には巫女さんがたくさん待機しています。ご朱印を書いてくれたのは、若い可憐な感じの巫女さんで、独特の筆の持ち方で、伸び伸び躍動感がある筆致の御朱印を書いてくださいました。
春日大社御朱印

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東京在住50代、ウォーキング、御朱印集め、写真撮影と現像、70年~80年代の少女漫画(りぼん・別マ派)、中国語学習などが趣味。
遠くない将来に愛媛に移住して下宿屋と海の家を営みながら四国八十八か所巡りをしようと画策中。

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