東京十社のレポートをした際、荒川流域に多くみられる氷川信仰の神社のひとつ赤坂氷川神社でもご紹介しましたが、氷川信仰の総本社が大宮の氷川神社です。そもそも大宮という地名が氷川神社から付けられているわけですから。この由緒ある地名が無くなってしまったのは個人的にはとても残念です。
ご祭神は氷川神社の正統派、スサノオ・クシイナダ・オオナムヂ一家です。出雲の氏族による創建とされていて、氷川の名前は出雲大社がある島根県の簸川(ひかわ・現在の斐伊川)から付けたとされています。荒川がもたらした肥沃な大地を見下ろす大宮台地に建てられた社殿の地名は、この大地の形状から「高鼻」と呼ばれ現在に残っています。
ケヤキ並木の参道はさいたま新都心駅の前を走る道までまっすぐ伸びていて(たいていの人は二の鳥居あたりから大宮駅方面に向かう)、緑に囲まれたというか、うっそうとしているというか、何とも言えない独特の雰囲気です。道幅に対して木が高すぎるというか、緑が濃すぎるというか・・・。この参道に向けテラス席を設けた今風のカフェや飲食店などもいくつかありますが、私だったら虫がいっぱい来そうでテラスには座らないなぁ、と思います。
埼玉県民の永遠の憧れ横浜に、かつての豪華客船「氷川丸」が停泊展示されていますが、この氷川丸の名前は氷川神社から名付けられたそうです。この事実は埼玉県民にとってちょっと溜飲が下がる事実ではないでしょうか?歴代船長も航海の安全を願って海なし県埼玉にある氷川神社に参拝したそうです。
氷川神宮データ
- 社名 氷川神社(ひかわじんじゃ)
- 主祭神 須佐之男命(すさのおのみこと)、稲田姫命(いなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)
- 住所 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町
- 公式サイト http://musashiichinomiya-hikawa.or.jp/
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