- 名称 星野山喜多院慈恵堂
- ふりがな せいやさんきたいんじけいどう
- 住所 埼玉県川越市小仙波町1-20-1
- 宗派 天台宗
- 札所本尊 川越大師不動尊
- 童子 虚空蔵童子(こくうぞうどうじ)
- 公式サイト http://www.kawagoe.com/kitain/
創建は奈良時代まで遡るという言い伝えもあるようですが、広くは平安初期、淳和天皇の命による創建で開創天台宗三代座主慈覚大師円仁とされています。
1301年には東国580寺の本山となり、時の天皇により現在の山号「星野山」が与えられました。
喜多院の隆盛は天海僧正抜きには語れません。天海は戦国時代の末期に喜多院の住職となります。その後徳川家康のブレーンとなった天海は喜多院の再興を家康に進言し、さらには関東天台宗の本山となります。
寛永の時代には大火で堂宇のほとんどが焼失してしまいますが、将軍家とのつながりからその再建には一部江戸城の別殿を当てるなどしているので、境内には家光誕生の間、春日局化粧の間が保存されています。もしここに移築されていなかったら、現在まで残っていることはなかったでしょうね。
ちなみに、この移築の際、解体した木材を江戸から川越に運ぶわけですが、このために作られたのが新河岸川の船運だそうです。
札所本尊の不動明王は本堂である慈恵堂(大師堂)に比叡山延暦寺第18代座主の慈恵大師良源(元三大師)の脇侍として祀られています。この慈恵堂は別名潮音殿ともいい、その由来はお堂の中で耳を澄ませると潮の満ち引きの様な音が聞こえるからと言われています。
喜多院は日本三大羅漢の一角をなす五百羅漢があることでも有名です。深夜に五百羅漢の頭を撫でていくと、その中に一つ暖かいものがあり、それは無くなった親の顔に似ているという言い伝えがあります。
ただし、間近で五百羅漢を見るためには拝観料が必要、つまり24時間いつでも行けるわけではないので、真実を確かめることは不可能なのでした。
自然豊かな境内は四季折々の自然も美しく、特に紅葉の名所です。私が訪れた時期はつつじがきれいに咲いていたので写真に収めてみましたが、我ながら花の写真が下手だな、、、
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