- 名称 雨降山大山寺
- ふりがな あぶりさんおおやまでら
- 住所 神奈川県伊勢原市大山724
- 宗派 真言宗大覚寺派
- 札所本尊 大山不動尊
- 童子 矜羯羅童子(こんがらどうじ)
- 公式サイト http://www.oyamadera.jp/index.html/
奈良時代の開山で、関東36不動ではおなじみの良弁による開山です。古代から霊山としてあがめられていた大山阿夫利神社の別当寺(神社の管理をする寺)として建立されました。元々は現在大山阿夫利神社の下社がある位置にありました。
第二世は行基(日本初の大僧正で奈良の大仏建立に尽力した)の高弟、そして第三世は空海と、代々の住職のラインアップがすごい!特に空海が開山でなく、住職を務めたお寺は大変珍しいそうです。山内には数々の霊所がひらかれ、空海の教えにより神仏共存の霊山を築いてきました。
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五代目住職は天台宗の僧で、これにより華厳宗(良弁)・真言宗(空海)・天台宗(第五世安然)の三宗兼学の道場となりました。その後も源頼朝や徳川将軍家なをの帰依を受け、さらに江戸時代は「大山詣で」でにぎわいました。現在都心から伸びて「青山通り」→「玉川通り」となり、大山のある伊勢原を通過して沼津まで伸びる「国道246」は、元々は大山詣での人々が通った「大山道(大山街道)」でした。
今でも旧街道沿いには昔の宿場の風情を残した場所がところどころに残っています。
246と言えばバブルのころに246:3AMって歌ありましたね。稲垣潤一?江戸時代風にいうと「大山街道丑三つ時」ですな。大山詣でを控えてウキウキ眠れない江戸っ子の歌みたい。
大山は江戸から見て箱根の手前にあるので、関所を通らず行けるレジャーとして庶民の人気を集めました。大山のお不動様と江の島の弁天様をセットでお参りするのも大いに流行したらしく、江戸から大山街道を通って大山阿夫利神社(及び大山寺)に詣で、山を下りたら藤沢経由で江島神社に行き、例の弁天様に手を合わせ、鎌倉や金沢八景を巡るという「湘南・鎌倉の古刹を巡る癒し旅」みたいなツアーも人気だったようです。
小田急線伊勢原駅からケーブル大山行のバスは頻繁に出ていて、普通の路線バスとノンストップの直通があります。バスを降りるとケーブルカーの駅まで、お土産店や食事処が並ぶ石の坂道が続いて、小規模な金毘羅さんの様相です。
大山寺までは2015年10月にリニューアルされたケーブルカーに乗って一駅目で降りてから少し歩くようです。「ようです」というのは、勿論我々はケーブルカーに乗らず山道を登って行ったワケで。
殆ど階段の山道ですが、途中に「大山七不思議」の看板が立っていたり、苔むした味のある石仏が見られたりして楽しいですよ。
帰りがけ、「リトル金毘羅さん通り(勝手に命名、正式名称は”こま参道”)」の煎餅屋さんで「10度漬けしょうゆ煎餅」を買ってみたら、ものすごーーーくしょっぱくって、分厚い醤油のコーティングが歯に挟まって難儀しましたわ。
御朱印
関東三十六不動については関東三十六不動霊場巡礼のプロローグはウンチクからをご覧ください。
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