- 名称 大観音寺
- ふりがな おおかんのんじ
- 住所 東京都中央区日本橋人形町1-18-9
- 宗派 聖観音宗
- 本尊 聖観世音菩薩
宗派の「聖観音宗」とは浅草の浅草寺を総本山とする宗派です。
ご本尊の聖観世音菩薩は鎌倉時代から数奇な運命をたどりこの場所にやってきました。
元々は源頼朝の鎌倉開幕にあたり、妻の北条政子が帰依する京都清水観音にちなみ鎌倉に「新清水寺」を創建した際のご本尊で、鉄製の首像です。この新清水寺は後に火災に見舞われ、その際ご本尊は寺僧により井戸にかくまわれ焼失を逃れました。
時代は下って江戸時代(元禄)にその井戸を掘り返したところ鉄製の観音様の首が出てきて驚くやらありがたいやら。この井戸を「くろがね(鉄)の井戸」とし、観音様は井戸の向かいに建てたお堂に奉安されました。
その後明治になり、廃仏毀釈に遭い由比ヶ浜に捨てられそうになったところを東京人形町に住む二人の男が船に乗せて東京に運び、現在の地に奉安したそうです。
現在の地は人形町の商店街から情緒ある小路を入ってすぐの所です。
毎月1日と17日が御開帳の日で、本堂に上がってお参りがでるのですが、ご本尊様のご尊顔は1メートルは優に超える真っ黒で巨大な首像(要はナマクビ状)でした。本堂の奥にどっしりとたたずむ姿に、これを掘り出した人は、まずは叫び後を上げて仰天したのではないか?と想像します。
ええ、少なくとも私だったらビビりまくり間違ございません。
境内には他に本願地蔵と韋駄天がまつってあり、東京マラソンの日に市民ランナーがちょいと寄り道をして(コースの新大橋通りからちょっと入ったところにあるので)完走を祈願することもあるそうです。
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