- 名称 神霊山金乗院慈眼寺
- ふりがな しんれいざんこんじょういんじげんじ
- 住所 東京都豊島区高田2-12-39
- 宗派 真言宗豊山派
- 札所本尊 目白不動尊(秘仏)
- 童子 師子光童子(ししこうどうじ)
- 札所 弘法大師御府内霊場五十四番/昭和新撰江戸三十三観音霊場十四番札所
江戸五色不動、江戸三不動の一つで、地名や駅名にもなっている目白不動をまつる不動堂を擁するお寺。以前の目白不動尊は、昭和の時代には有名だった「目白御殿」がある目白台にあり、新長谷寺といいました。江戸時代に江戸五色不動に制定されてからは将軍家の崇敬をうけ大いに栄えたそうです。
ご本尊の目白不動尊は弘法大師作と伝えられている秘仏で、断臂護身明王としてその霊験すこぶるあらたかだそうです。
唐から帰国した空海が湯殿山に籠ったときに、大日如来(湯殿山のご神体の本地仏)が不動明王(大日如来の教令輪身)に変化し、「この山は淨地なので中々庶民はやってこられないだろうから、今この場で汝(空海)に淨火を与えよう」と言って、自分の腕を切り落とすと、その切り口から炎が広がりその身に満ちた。その姿を写し取ったのが目白不動尊なのだそうです。
江戸名所図会にも「眺望がよく、特に雪の時期はすばらしい」と掲載されたこの伽藍は、昭和20年の空襲によってその広大な堂宇を焼失し、新長谷寺は現在の金乗院に合併し現在に至っています。戦火を逃れた山門を入って右側の小高い場所に不動堂があります。
神霊山金乗院慈眼寺については昭和新撰江戸三十三観音霊場14番札所∥神霊山金乗院慈眼寺もご覧ください。
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