スニーカー、ビジネスシューズ、ウォーキングシューズ、ランニングシューズ…。靴ひものある靴を履いていると避けられないのが、靴紐がほどける、脱ぎ履きが面倒くさいなどのストレス。おろしたてのスニーカーのまだ馴染んでいない靴紐がほどけて踏んで汚してしまった!ほどけた靴紐を踏んでコケそうになってしまった!なんて経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
本ページでは、スニーカーやスポーツシューズ、ビジネスシューズの靴紐にまつわるストレスを解消するとっておきの方法をご紹介します。靴紐が上手く結べない小さなお子さんや、手先の細かい作業が辛くなった高齢の方にもおススメしたい方法です。予算も300円程度とお手軽なので、ぜひ試してみてください。
チコちゃんは「靴紐はほどけるように結んでいるから」と言っているが…
この「靴ひもほどけるのを何とかしたい問題」には、有名無名問わず全地球上の多くの人たちがその叡智の限りを尽くして日夜を分かたず取り組んでいます。日本で一番頭でっかち(見た目中身とも)な五歳児チコちゃんのもとでは、ほどけにくいと評判の結び方「イアンセキュアノット」の耐久実験が進行中です。
といわけでチコちゃん推奨の「イアンセキュアノット」を解説した動画でも探してみようと思っていたら、そもそもチコちゃんがものすごい真理を突いたお言葉をのたまっていたのを思い出しました。
曰く
そう。靴紐は結びっぱなしじゃいけない。必要なときにはさっとほどけなければいけない。だけど歩いているときには絶対ほどけてほしくない。さらには複雑な結び方・ほどき方じゃ困る。
考えてみればもっともな話ですが、靴紐にはこんな矛盾したニーズがあるのですね。
いや、あきらめないでください。
靴紐がほどけるのが嫌なら、結ばなきゃいいじゃない
これが正解です。
そのためのとっておきのグッズをご紹介します
「結ばない靴ひも」は、こうやって作る
靴紐を結ばずに絞める(留める)ために私が使っているグッズはズバリ「コードストッパー」です。
コードストッパー、直訳すると「紐止め」ですね。「コードロック」とも言われます。身の回りのものを意識して見てみると、コードストッパーは巾着やリュック、パーカーなどに使われています。
これを靴ひもに使うとこんな感じ
スプリングの力を使って靴紐を好きな位置で留めるわけですね。これなら結ばないのでほどけない。絞めるときは紐を押さえながらコードストッパーのでっぱりを押して締めていきますが、緩めるときは片手で緩めることができます。下の写真のようにクマをかたどったちょっとかわいらしい形もあります。これは二つ穴タイプ
二つ穴タイプのコードストッパーを使ったのがこちら
市販されているコードストッパーは、黒が断然多いのですが、ご紹介したようにブルー、イエロー、ピンク、の他にもブラウン、シルバー、ホワイトなどもあるので靴のデザインや色合いにマッチするものを選ぶことも可能です。
一つ穴と二つ穴タイプの違いですが、私の経験から言うと一つ穴の方がバネの力が強いです。バネをゆるめるためのボタンも二つ穴の方が力が入れやすく感じました。お子さんやお年寄りなど、指の力が強くない人や指先にうまく力が入らない人は二つ穴の方をおススメします。
コードストッパーが買えるお店
コードストッパーの値段は1つ100円台から。左右の靴を揃えても300円程度でと手に入ります。もちろん前章で紹介したようにamazonや楽天などでいろいろ選べるのですが、値段の安いものをネットで買おうとすればネックになるのは送料。商品価格より高い送料を払うのはちょっと気が進みませんから、実店舗で買えるのならそれに越したことはありません。
では、実店舗でコードストッパーが買える店は?というと、それは手芸店です。全国展開しているユザワヤやクラフトハートトーカイといった大型の手芸店チェーンなら、間違いなく売っています。
ユザワヤって昔(昭和のころ)は蒲田にしかなくて、冬になると首都圏中の手編みセーターを編みたい若い女性でごった返してた記憶がある…(遠い目)
短くした靴紐の先をきれいに始末するグッズ
靴紐の長さは、結ぶことを前提に決まっています。しかしコードストッパーにより紐を結ばなくなれば、その分のひもの長さは余ってしまいます。なので私は写真のように紐をハサミで切って先結んでしまっていますが、
という几帳面なあなたに、さらなる秘密兵器をご紹介しましょう。
プラスチック製品で紐の先にパチっとはめて切れ端を始末するもので、これなら2本の紐の先を一つにまとめることも可能です。
ジップクリップやコードエンドストッパーなどの名前で探してみてください。
靴紐の先を始末する道具は、正式には「アグレット」というらしいですね…(Wikiでみつけた)
By Ian W. Fieggen – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
脱ぎ履きを楽にしたいなら、コードストッパー+ストレッチコード
さて、前章で実際にストレッチコードコードストッパーを使った私のシューズの写真をご覧いただきましたが、お気づきの通りこれらはシューズに付属の靴紐をそのまま使っています。
この状態にもう一つ快適さをプラスするtipsとして「靴紐を伸縮するタイプに変えてしまう」という手段があります。
それを実現してくれるのが「ストレッチコード」です。平たく言えば「ゴム紐」ですね。
履き口の踵の形を壊したくないランニングシューズやウォーキングシューズは脱ぎ履きの際にはきちんと紐を緩めてフィッティングしたいものですが、タウンユースのスニーカーなどはこうしておけばコードストッパーの調節無しで脱ぎ履きできます。
写真は直径2mm(0.2cm)の紐を使っています。これより太いと靴の紐通し穴やコードストッパーに通すのが困難になります。逆に細いと伸びてしまったり、コードストッパーで止まらなかったりしますので、経験上は2mmがベストです。
同じストレッチコード(ゴム紐)でも、ヘアゴム用は気軽に手に入りますがちょっとソフトすぎです。アウトドア用の物ならば多少の耐水性があり安心です。
派手好きな人はこんな蛍光カラーもありますよ
コードストッパー、ストレッチコード、コードエンドストッパーがセットになっている物もあります。
色がアレですが、ワンストップで靴紐改造したい、黒い靴紐大好き!な人なら、これさえあればオールOKですね
下の動画ような手作りキットも市販されているようですね。
上の動画ではビジネスシューズにストレッチコードを使った例も載っていて、この方法はビジネスマン諸氏にとってもかなり有用じゃないかと思います。
脱ぎ履きが面倒な靴もちょっとの工夫で使いやすさが格段にUP!
靴紐のストレスを無くして快適に過ごすTipsをご紹介しましたがいかがでしたか?
私はここ数年、ウォーキングシューズとしてサロモンのSPEED CROSSというトレランシューズを愛用してきました。
この靴を選んだ理由は、かかと部分のフィット感がとても良いこともありますが、何より大きなポイントは「靴紐がコードストッパー式である」ところでした。
SPEED CROSSの履き心地には何の不満もございませんでした。しかしながらいかんせんお値段が安くない。
そしてトレラン用の靴でアスファルトをガンカン歩くものだから、半年もすれば底がツルツルになってしまいます。7足くらい履きつぶした末に「さすがにちょっとこれはお財布に痛すぎる」と思い、必要に迫られて色々調べた末にたどり着いたのが今回ご紹介した自分でコードストッパーを付けてしまうという方法。
ヒントはこの本からもらいました。
この本はシューズの他にも持ち物やウォーキング計画の立て方など、ハードウォーキングをするために参考になる情報が満載です。ほぼバイブル。
コードストッパーのおかげで靴紐の形状を気にせずにウォーキングシューズを選ぶことができ、選択肢が格段に増えました。靴代をケチって無理してツルツルの危ない靴を履き続けることもなくなりました。お財布も助かり、安全性も増したという魔法の道具「コードストッパー」。みなさんもぜひ試してみてくださいね!
コメント