高知で出会い、我が家の食生活を変えたといっても過言ではない二つの食品

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2014年2月に二泊三日で高知に旅行に行きました。その時に特別印象に残り今も余韻を引きずっている食べ物ネタ二題をご紹介します。

最近よく耳にする「土佐茶」を喫してみることにした

土佐茶と呼ばれる高知産の日本茶は、酷暑日本最後の清流で有名な四万十川や奇跡の清流と呼ばれているらしい仁淀川流域で栽培されるそうです。そんなに清流だらけの地で育った土佐茶はさぞ美味かろうと期待して帯屋町二丁目商店街にある「土佐茶カフェひだまり小路」で喫茶しました。町屋カフェ的にオシャレな店内は決して喫茶店ではなくカフェなのでカフェ飯やスイーツが充実しているようでした。もちろん日本茶メニューも豊富で、私は「かぶせ茶」をいただきました。

かぶせ茶は玉露のように日光を当てないで栽培するお茶ですが、玉露より遮光する期間が短く煎茶と玉露の中間のようなお茶です。遮光によりカテキンの渋みを抑え、テアニンのうまみと甘みを引き出すことができます。

謎のお道具がやってきた

茶葉、お湯、湯のみ、急須、砂時計、箸、謎の黒い液体を載せたお盆が運ばれてきました。急須は取っ手の無い「宝瓶(ほうひん)」というもの。これは私も存じてますわよ。玉露など甘みを楽しむお茶は低い温度でじっくり抽出します。従って急須も熱くならないので取っ手のない宝瓶を使うんですですの。えぇ、砂時計も承知していてよ。お時間測るんですわよね。

しかし、箸と謎の液体の意図が一向にわかりません。運んできた店員さんも何も言いのこさずに去って行ってしまうし。逡巡を経て意を決して謎の液体をコソっとなめてみると柑橘の香りが強いポン酢!その時、以前とある寿司屋の大将に聞いたウンチクためになる情報が頭の中に浮かんできました。曰く

「寿司屋で飲むお茶ってどうして美味しいか知ってる?醤油のせいなんだよ。醤油なめてお茶飲むと甘みが強くて美味しく感じるんだよ。」

まさかそれ?いやいやまさか、、、でもしかし、、、

こうなったら解決方法は一つしかありません。店員さんに単刀直入に尋ねました。人間素直が一番ですもの。
答えは「茶がらにポン酢をかけて食べる」でした。(説明不足のお詫びもいただきました。ご丁寧に恐れ入ります)
かぶせ茶の性質上茶がらも渋みが無く柔らかいので、最後まで楽しめるように提案しているそうです。

さあ、やっとお茶が飲めます

元々私は中国の緑茶が好きで、低温でじっくり抽出した龍井茶や碧羅春等の美味しさ・甘さも味わったことがあります。玉露にはない豆のような香ばしさ(中国緑茶は窯炒りで発酵を止めるから。日本茶は蒸して発酵を止める)が好きでよく飲んでいました。なのでかぶせ茶は少し物足りないかと思っていましたが、香ばしさの代わりに爽やかさがあり、まさに玉露と煎茶の中間だと感じました。

茶葉も柔らかく、甘みを残していて柑橘が利いたポン酢と数滴たらして美味しく頂きました。これはビタミンも摂れ、茶がらも出ず、旨みも味わえる、お茶受けにもなる一石四鳥の方法ですね。

後日調べたら、このお店は高知県や県の茶業振興会等の肝いりの土佐茶情報発信基地のようですね。

土佐茶カフェひだまり小路 

Screenshot of tosacha.net

 

香り米にヤラれた「鍋焼きラーメン千秋」

アツアツの鍋焼きラーメンat千秋

アツアツの鍋焼きラーメンat千秋

高知県須崎市の推しメンである鍋焼きラーメンを是非食べてみたいと思いつつ、現地までは足を運びづらいので高知市内で店舗を探したところ、少しニュータウンのにおいがする高知駅北側に鍋焼きラーメン千秋を見つけました。

こぎれいな食堂という趣の店舗で出された鍋焼きラーメンは鶏ガラダシと醤油のスープがアツアツで飽きの来ない味でした。

経験と想像力が問われる剣が峰

一番の悩みどころは「卵をいつくずすか?」です。透き通ったスープゆえに早々に卵をくずして濁らせてしまうことはためらわれるし、とはいえかき玉風も美味しそうだ、いやいやこの卵をそっと底に沈め半熟になるまで待つべきだ等、一杯のラーメンを食べるためには食経験と予測能力、想像力を駆使しなければなりません。ふう。

さて、ラーメンを大変美味しくいただきましたが、このお店を印象深くしているのはご飯です。このご飯、添えられたたくあんで食するのも良いですが、王道は「スープに入れて食べる」でしょう。話は戻りますが前述の「卵どうするか作戦は、もちろんこのご飯を食べる・食べないを視野に入れて練る必要があります。かきたま雑炊、鶏スープ味卵かけご飯など捨て置けない技も枚挙にいとまがありません。

ついに我が家の食生活を変えてしまったアレの紹介


で、再度翻って話をご飯に戻すと、このご飯が「香り米」を使っているのです。香り米は高知県の特産品で炊くと香ばしい穀物の香りがします。コクのあるスープに負けない香ばしさで、食後もいい香りが鼻の奥にほんのり残ります。

実はこの「香り米」に出会ったことが今回の高知旅行の最大の収穫といっても過言ではなく、それ以来ずと我が家は香り米を使っています。

この香り米が炊けるときお釜の前で深呼吸したくなるほど良い香りがします。そしてこの香り米は暖かいのも美味しいですが、冷めた時にその真価を発揮します。特におにぎりにすると幸せ感が倍増で、裸の大将にも是非食させてあげたくなるほどです。

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東京在住50代、ウォーキング、御朱印集め、写真撮影と現像、70年~80年代の少女漫画(りぼん・別マ派)、中国語学習などが趣味。
遠くない将来に愛媛に移住して下宿屋と海の家を営みながら四国八十八か所巡りをしようと画策中。

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