秘伝「三度注ぎ」を授けられたキリン横浜ビアビレッジ工場見学

旅行

関東36不動巡りで横浜に出かけた日、目的地は桜木町の横浜成田山。その日の予定はそれだけ。でもそれだけじゃツマラナイということで、帰途は旧東海道を歩いて都内の自宅に戻ろうじゃないかと企ててみました。

その途中、だいぶ歩き飽きた(旧東海道と第一京浜という特に面白みのない平坦な道だし)頃「キリンビアビレッジ」なる看板を発見。住所は横浜市鶴見区生麦、横浜の東端です。

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ちょっと気分転換に覗いてみたら、工場見学やってるんですね。「もしかして、タダでビール 飲ませてくれるんじゃない?」と卑しい気持ちも露わに中に入ってみました。
そしたらお恥ずかしい、この工場見学は結構な人気なんですってね。週末なんか予約なしではとてもじゃないけど入れないらしいんですが、そこは悪運の強さかお不動様のご利益か、丁度キャンセルが出たということで、次の時間の見学ツアーに潜り込めることになりました。でも、大変腰の低い受付の方に「次回いらっしゃるときには、是非ご予約の上おいでください」と控えめに予約先URLが書かれたパンフレットを渡されました。

見学時間は一時間ちょい。ツアーの時間ごとに色分けされたバッヂをつけるのが見学者の証。さらに未成年、妊婦さんとドライバーは、それを表すネームカードを渡されます。最後にビールの試飲があるので、間違ってアルコールをサービスしないためだそうです。ということは、なるほど、目論見通り試飲あるのね。よしよし。
時間が来たところでご案内のお姉さんに引率され、15人くらいのグループで行動します。

見学バッヂ。

見学バッヂ。

嵐のここだけしか見られない映像も見られまっせ

まずは工場長からのウエルカムビデオを鑑賞。ここの工場は一番搾り専用の工場です。そして工場長ご挨拶のあと、一番搾りのCMに出演してる「嵐」からのウエルカムメッセージも流れます。よくよく考えたら、この場所でしか見られない貴重な映像なんですよね。さて、いよいよ工場内部へ。

食品工場の見学なので、高いところからガラス越しに麦芽の発酵、蒸留、ろ過などの釜を見ていきます。そう、見えるものは釜だけなんですよね。さすがにそれじゃナンなので、途中ホップの匂いを嗅いだり、一番麦汁と二番麦汁の飲み比べがあったりします。そして要所要所で説明ビデオを鑑賞します。

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私は金属っぽいものが規則的に並んでいるエヅラが病的に好きなので、ろ過室に金管楽器の様に並んでいるパイプなどを見て大変満足しましたが、ラインみたいなものを期待していると、そーゆーのは無いです。もしかしてお子ちゃまはタイクツしちゃうかもですね。

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見学の最後に缶詰行程の説明があるんですが、確かによく考えるとどうやって缶に詰めるか謎ですよね。炭酸のこともあるしね。でも「地下鉄はどこから線路に入れるか問題」みたいに、説明受けるとスっと腑に落ちますので、気になる人は是非ご自身の目でご確認遊ばしてくださいませ。

いよいよ試飲ですよ

さてさて、見学が終了するといよいよ試飲です。広々としたビアホール風のフロアに案内されます。カウンターにズラっと並んだビールサーバには満面の笑顔の従業員さん達。ここでなんと!一人3杯までビールを試飲することができます。
本日のメニューは一番搾り生と一番搾りスタウト(黒ビール)。おつまみもいただけますよ。亀田製菓とキリンビール共同開発、ホップ入り柿ピーチーズ風味。
アルコールNGの人にはソフトドリンクが用意されていますよ。

カウンターでビールを注いでもらって、見学グループごとに分けられた大テーブルに付いて、引率の方の音頭で一同カンパイ!
いやぁ、桜木町からここまで8.5キロを歩いてきて、さらに1時間の工場見学で「ステイ」状態だった乾いたノドに美味いこと美味いこと。300mlくらいの大ぶりのタンブラー一気飲みですわ。ぷはーーーー!!

今回の工場見学一番の収穫「三度注ぎ」を伝授

人心地ついたと思われる頃、引率の方が「缶ビールでもビアホールの泡、秘伝三度注ぎ」を教えてくれましたので、フトッパラな私はここに又引きでご紹介することにします。これ注目ですよ。あ、事前にビールとグラスはよく冷やして置いてくださいね。

  1. 高い位置から勢いよくビールを注ぎ、グラスを泡で満タンにする。そして泡が静まって泡とビールが5:5になるまで焦らず待つ(ここ数分かかります)
  2. グラスの淵から静か目にビールを注ぎ足し、グラスを満タンにし、泡とビールが4:6になるまで待つ
  3. またまたグラスの端から静かにビールを注ぎ足し、泡とビールを3:7にする。
    こうやって注ぐとあら不思議、泡がこんもりとビールにフタをして、グラスのフチからこんもりと盛り上がって、ちょっと揺らしてもビクともしないカッチリクリーミー泡になるのです。

こうやって注いだビールはまろやかで炭酸が勝ちすぎない、飲みやすくて華やかな感じのビールに大変身です。この「三度注ぎ」はキリンビールが経営するビアホール 「キリンシティ」で使われている注ぎ方。あそこのビールが出てくるまで時間かかって、出てきたビールは泡がモコモコでしっかりしているのは、こんな理由だったんですね。ぜひお試しあれ。

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家で三度注ぎの復習。アングル決めているうちに泡が結構しぼんでしまった。

家で三度注ぎの復習。アングル決めているうちに泡が結構しぼんでしまった。

生麦にビール工場とはこれいかに

キリン横浜ビアビレッジがあるのは、横浜市鶴見区生麦。最寄りの駅も京浜急行の生麦駅。ビール工場の地名が「生麦」ってあれ?と思うでしょう?その辺尋ねてみたら全くの偶然だそうです。
生麦の地名の発祥は江戸時代初期で、命名は何と徳川二代将軍秀忠だそうですよ。

そういえば宮城のニッカの工場に見学に行った時も、地名と工場に関するエピソード聞きましたよ。「マッサン」こと竹鶴政孝氏が工場候補地を探しているとき、宮城県にある川の水でウイスキーを割って飲んだら素晴らしくて感動し、その川の名前を訪ねたところ「新川(にっかわ)」という名前で「おお!これぞ正に運命や!!」と、ここに工場を作ったって聞きました。何か「にっかわ」って無理くりな読み方なんじゃ?とも思いましたけどね。
ニッカさんはこの偶然の一致をドラマチックな出来事と位置付けているようです。

敷地内にはパーティもできるビアレストランがあります

敷地内にはパーティもできるビアレストランがあります

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akajin

東京在住50代、ウォーキング、御朱印集め、写真撮影と現像、70年~80年代の少女漫画(りぼん・別マ派)、中国語学習などが趣味。
遠くない将来に愛媛に移住して下宿屋と海の家を営みながら四国八十八か所巡りをしようと画策中。

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