佐藤健扮する秋山徳蔵が疾走した近代黎明期の東京

写真

感動の最終回を終えた佐藤健主演のドラマ「天皇の料理番」は、ドラマの内容もさることながら、近代の風情を表現したセットも見所の一つでしたね。
佐藤健は顔が整っていてインパクトが強いのにカメレオン俳優な面があって、いつも感心しています。特に今回は彼の特徴の一つでもある細くて整った眉がボサボサになっていて、田舎小僧っぽさが出ていました。それと最終回のGHQからクレームが入った時に厨房で上司に意見を述べた時の眉間のシワが迫力ありました。

しかし、この項の目的は佐藤健の素晴らしさを語ることではなく(ホントはいつまでも語っていたいけど)、ジオラマパラダイス江戸東京博物館で撮ってきた明治の銀座煉瓦街の写真を掲載することでございます。煉瓦街は現在の中央通りですな。

ちなみにドラマ「天皇の料理番」に出てきた東京の街並みは丸の内です。丁度タイムリーだったのデキゴコロで掲載写真とはまるで関係のないタイトルをつけてしまいました。

江戸東京博物館でジオラマ撮影の修行をしようでは、同じく江戸東京博物館に展示されている江戸初期の日本橋のジオラマを掲載しまして、この日本橋のジオラマが江戸東京博物館では一番有名で大掛かりな物ですが、明治時代のジオラマも中々。ただしガラス越しなので、映り込みに要注意です。

このページではヒキ気味、俯瞰気味の写真を掲載します。中の人たちのアップの写真は銀座煉瓦街を舞台に繰り広げられる人間ドラマ

通り全体を俯瞰で見るとこんな感じ。この中に様々な人間ドラマが。

通り全体を俯瞰で見るとこんな感じ。この中に様々な人間ドラマが。

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照明が白熱灯で黄色っぽく仕上がるので、青っぽく加工しました

東響日日新聞社屋のバルコニーから小市民を見下ろすマスコミ。現在この場所はニューメルサ

東京日日新聞社(毎日新聞の前身)社屋のバルコニーから小市民を見下ろすマスコミ。現在この場所はニューメルサ

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様々な人々、様々な乗物、様々な建物

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洋風の大きな建物に混じって昔ながらの商店も

近代的な建物の間に昔ながらのしもたやがあるとアレなので、とりあえず塀を作って隠してみたの?

近代的な建物の間に昔ながらのしもたやがあるとアレなので、とりあえず塀を作って隠してみたの?

洗い張り中のようですね

洗い張り中のようですね(ちょっと映り込みあり)

窓や壁は洋風だけど、屋根は瓦ね

窓や壁は洋風だけど、屋根は瓦ね

帽子と後ろに背負った籠のアンバランスがおもしろい

帽子と後ろに背負った籠のアンバランスがおもしろい

右側の長屋の屋根のパッチワークっぽいのがやっぱり謎

右側の長屋の屋根のパッチワークっぽいのが謎。煙突が出てる部分だけ瓦を使っているのか?

真ん中あたりは井戸、奥にある小屋はおトイレでしょう、きっと。

ビル街の奥には建て込んだ民家。真ん中あたりは井戸、奥にある小屋はおトイレでしょう、きっと。

洋酒問屋さん、入荷でしょうか出荷でしょうか

洋酒問屋さん清水谷商会、入荷でしょうか出荷でしょうか

馬車、荷車、人力車が行きかう

馬車、荷車、人力車が行きかう

立ち並ぶ商店もそれぞれの意匠

立ち並ぶ商店もそれぞれの意匠

おまけ

ここは煉瓦街のジオラマじゃないんですが、ちょっと面白かったので撮ってみました。同潤会アパート的なものを作るのに、古い住宅環境がいかに劣悪かを、このような模型を作ってアピールしたそうです

同潤会アパート的なものを作るのに、古い住宅環境がいかに劣悪化を、このような模型を作ってアピールしたそうです

無秩序に立ち並ぶ住宅、でも電気は通ってるんですね。

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