江戸時代は関東のお伊勢さま、明治時代に官許され「大神宮」となった芝大神宮

東京十社

本社は伊勢神宮のいわゆる「神明神社」

「芝神明」の異名が示すとおり、アマテラスオオミカミを主祭神とする伊勢神宮系の神社です。庶民の言葉でいえば「お伊勢さん」なので「関東のお伊勢様」とも言われ、創建は平安時代。その所在地から日比谷神明、飯倉神明とも呼ばれていたそうです。明治五年には新政府から許され「大神宮」に改名を遂げました。

東京にはこの他「東京のお伊勢様」と呼ばれる「東京大神宮」があるのですが、こちらは明治時代の創建なので、社名も異名も「東京」となるのですね。

芝大神宮

「め組の喧嘩」石碑の上の狛犬

火事と喧嘩、江戸の華との縁も浅からず

江戸時代には将軍家や幕府の庇護を受け、また東海道に隣接し、伊勢信仰の高まりなども後押しして様々な階層から崇敬を受け、街はたいそう賑わいました。境内では相撲の興業も行われ、火消のめ組と力士の乱闘事件「め組の喧嘩」の舞台でもあります。
喧嘩ともう一つ、江戸の江戸の名物と言えば火事ですが、繁華街の例外にもれずこちらも何度か災禍にあいその度に再建されたそうです。
さらには明治に入っても関東大震災、空襲の被害を受けましたが、2005年には遷座1000年を迎え「芝大神宮壱千年祭」を行いました。

芝大神宮

厳かに挙式進行中

近くには浄土宗の大本山、増上寺や東京タワー、芝公園、東京プリンスホテルなどがあり、白金の高級住宅街も近く(白金の旧地名は芝白金)最先端ではないけれどもそれぞれの時代の名残を残した独特の雰囲気を持つ街になっています。
訪れた日には丁度結婚式が行われていました。このお式は昼間に行われる普通の挙式ですが、こちらの神社は季節限定で「かがり火挙式」という夕方かがり火を焚いた厳粛な雰囲気の結婚式も行っているようです。

芝大神宮

神明造りに見られる「千木」と「鰹木」。アマテラスオオミカミがご祭神なので千木の先端は地面と平行

芝大神宮

いただいた「芝神明だより」

いただいた「芝神明だより」

芝大神宮絵馬

東京十社のミニ絵馬は、特長のある神明造りの社殿が描かれています。

御朱印は書き置きのものをいただきました。

芝大神宮御朱印

芝大神宮データ

社名
芝大神宮
ふりがなしばだいじんぐう
創建1005
別名芝神明,関東のお伊勢さま
住所東京都港区芝大門1-12-7
御祭神天照大御神,豊受大神
ふりがなあまてらすおおみかみ,とようけのおおかみ
公式サイトhttp://www.shibadaijingu.com/index.html
位置35°39'27.4"N 139°45'10.6"E
東京十社東京散歩
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東京在住50代、ウォーキング、御朱印集め、写真撮影と現像、70年~80年代の少女漫画(りぼん・別マ派)、中国語学習などが趣味。
遠くない将来に愛媛に移住して下宿屋と海の家を営みながら四国八十八か所巡りをしようと画策中。

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