神話の時代から戦後までのご祭神を祀る秩父神社

御朱印

由緒とご祭神について

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奉納酒樽は秩父を代表する日本酒の銘酒に並んで、秩父産シングルモルトウイスキー「イチローズモルト」の樽も並ぶ

崇神天皇の時代、初代知々夫国造(ちちぶのくにのみやつこ)である知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)が祖神をお祀りしたのがはじまりです(彼自身もご祭神になっています)
その祖神が八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)。天孫降臨の際にニニギノミコトに従って地上にやってきました。
時代は下って中世に秩父平氏が信仰する妙見信仰と習合して、北辰妙見として天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)が祀られました。

ここでまったく話が逸れるのですが、「北辰」と聞いて何を連想しますか?ここで「テスト」と答えると埼玉県民認定です。私が埼玉県の公立中学の頃、北辰テストは唯一無二の高校受験の羅針盤でした。北辰とは北極星のことで、まさに高校受験生を導くポラリスだったわけです。現在も北辰テスト健在らしいですね。

さらに話はそれて、最近何故か唐突に映画化された少女マンガ界の金字塔「ホットロード」によく「アテスト」という言葉が出てきて、これは物語の舞台だった湘南がある神奈川県の業者テストらしいですね。「北辰テストと比べてなんてコジャレた名前、さすが神奈川」と、埼玉県民の私は思ったものでした。

そして戦後に合祀されたのが、昭和天皇の弟宮である秩父宮雍仁(まさひと)親王です。秩父宮号の由来がこの秩父の地ですからね。

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灯篭に菊のご紋

左甚五郎の彫刻も見られる

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左甚五郎作「つなぎの龍」

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甚五郎作の看板

現在の社殿は、江戸入府から間もない時期に徳川家康が寄進したもので、埼玉県の有形文化財。眠り猫で知られる左甚五郎による「つなぎの龍」は一見の価値ありです。そのほかにも三猿や北辰のふくろうなど、社殿欄間にほどこされた彫刻も見所の一つです。
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社殿にほどこされたあざやかな彫刻。平面と立体の組み合わせ

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そして、秩父と言えば有名な「秩父夜祭」はこの秩父神社の祭礼。道をはさんだ「秩父まつり会館」には屋台が展示されています。ただしこの会館は有料(410円也)の割に見るもの少ないなぁというのが正直な感想。

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秩父まつり会館に展示されていた屋台

この神社の参道は西武秩父駅まで続いていて「番場通り」と呼ばれています。レトロで風情のある街並みではあるのですが、広くない道に車の通りが意外と多く、のんびり散策にはちょいとストレスです。

秩父神社データ

  • 社名 秩父神社(ちちぶじんじゃ)
  • 住所 埼玉県秩父市番場町1-3
  • 主祭神 八意思兼命,知知夫彦命,天之御中主神,秩父宮雍仁親王(やごころおもいかねのみこと、ちちぶひこのみこと、あめのみなかぬしのかみ、ちちぶのみややすひとしんのう)
  • 公式サイト http://www.chichibu-jinja.or.jp/
  • 秩父三社
  • 知知夫国の総鎮守

御朱印

御鎮座2100年、すごいですねぇ

秩父神社

秩父神社

御朱印秩父三社
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akajin

東京在住50代、ウォーキング、御朱印集め、写真撮影と現像、70年~80年代の少女漫画(りぼん・別マ派)、中国語学習などが趣味。
遠くない将来に愛媛に移住して下宿屋と海の家を営みながら四国八十八か所巡りをしようと画策中。

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