西武秩父駅前のバスターミナルから1番バス乗り場から西部観光バス栗尾行きに乗り小一時間終点で下車。この1番バス乗り場は小鹿野車庫行きと栗尾行きがあります。路線は同じで小鹿野車庫行きは栗尾に行く途中、小鹿野市街が途絶えたあたりで終着です。半分以上が小鹿野車庫止まりです。小鹿野車庫から栗尾まではバスで10分くらい。地方のバスですから距離にして3キロくらいでしょうか?なので時間の都合で栗尾行きに乗れなくて小鹿野車庫止まりでも方向性は合っています。

終点の栗尾停留所からは否応なく歩きです。あちこちに31番札所への案内があるので迷うことはないでしょう。ほんのり登りの道路を歩いていくと「たらちね観音」の看板がありました。ここは西晃山光珠院というお寺で、有名な「たらちね観音」はその名の通り慈愛の表情で赤子を抱く観音様です。道路沿いに大日堂もありました。大日如来ファンの一人としてご挨拶。

大日像

道路に面して建てられた大日堂

大日如来像

智拳印をむすぶ金剛界大日如来像

しばらく行くと次は「観音茶屋」という立派なお店があり、食事やお茶ができ、土産物等も扱っています。何故ここに観音茶屋があるかというと、この先に水子供養のお寺地蔵寺があるからです。お店を過ぎると山の斜面を埋め尽くす水子地蔵に圧倒されます。水子地蔵らしく風車が備えられ、ちょうど色とりどりのコスモスの花も咲いていてお地蔵さんをなぐさめているようでした。

実はこの地蔵寺の参拝者向けに、件の西武観光バスの発着時間に合わせて小鹿野車庫から無料送迎バスが出ているようです。他意はないですが、そのような交通手段もあるということで一応ご紹介まで。
31番札所に置いてあった案内によると毎月1日から5日及び旧盆、お彼岸の期間に発着するバスで、小鹿野車庫と地蔵寺をピストン運行していて、31番の参拝者も乗車可能だそうです。

地蔵寺の先のトンネルを過ぎると31番札所鷲窟山観音院です。

山門。一本石造りの仁王像。

山門。一本石造りの仁王像。

山門奥側の扁額に書かれた「施無畏(せむい)」の言葉は「恐れなくて良い」という意味で、お釈迦様が指を揃えて手のひらを見せている形が施無畏印。丁度山門の奥に大きな手のひらが見える、この形です。

この山門に立つ仁王像は何と一本石造り!相当巨大な石だったのでしょうね。明治時代の作だそうです。精巧さは木像には及びませんが、これを作ろうとした気概と彫り続けた執念に迫力を感じる一対です。

金剛力士阿型

金剛力士阿型

金剛力士吽型。ものすごい決意を秘めた感じの

金剛力士吽型。ものすごい決意を秘めた感じの表情

山門の横に小屋があって、参拝の人のお休み所となっているようですが、この日は閉まっていました。
お休み所の前は駐車場で、駐車場の端にトイレがありました。外から見た感じちょっと腰の引けるトイレでしたが、背に腹は替えられず入ってみたら、キレイにお掃除がされていて、お参りする前からちょっと感動しました。

山門をくぐると石段です。この石段は般若心経276文字(本文の前に摩訶般若波羅蜜多心経をつけたもの)+普回向文20文字分の合計296段あります。結構急です。せっかくなので唱えながら登ろうと声を出して登って行きましたが、息が切れて「無色無受想行識」あたりで声が出なくなってしまいました。

境内に入ると巨岩の懐にすっぽりと抱かれるような本堂のたたずまいに圧倒されます。

本堂

本堂

そして本堂左手には水垢離を行っていたという滝

滝壺の虹

滝壺の虹

岩に穿たれた不動明王像

岩に穿たれた不動明王像

滝

滝壺の鯉

滝壺の鯉

そのさらに左手には空海が一夜にして爪彫りしたという千躰磨崖仏。
このあたりは地層的にも特徴のある場所だそうで、軽石のような多孔質の岩にたくさんの仏様が彫られています。目が慣れないうちは中々見えてきませんが、見続けていると目が慣れるのか、たくさんの仏様が見えてきます。
秩父三十四箇所観音霊場31番鷲窟山観音院

秩父三十四箇所観音霊場31番鷲窟山観音院

御朱印

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